院長のご紹介

ご挨拶

 大学から地元広島を離れ、卒業後は福岡、北九州、久留米、宮崎、大阪とそれまで縁のない土地で10年間外科医師として病院勤務をしてきました。地域基幹病院や急性期病院ではどこの病院多忙したが、その分多くの経験、技術を身に着けることができました。当たり前ですが、大きな病院では病気を治すことに全力を集中します。急性期の状態から回復するやいなや、すぐに慢性期の病院へ転院をお願いしたり、在宅治療に移行して近所のかかりつけ医師へ治療継続をお願いしたりすることの繰り返しでした。はじめは自分は全力で手術やお薬で病気の患者さんを救ってるんだという自己満足感、自己実現の達成感の毎日で充実もしていました。しかし病院スタッフから担当患者さんの退院後の生活の様子をきくと、治療を受けて病気は軽快したものの自分で身の回りのことができなくなりより介護が必要になり生活が大変になったとか、遠方からの外来通院が家族のサポートも難しく経済的に負担になっており実は困っているとか、ほかの病気でちょっと相談したいことがあっても聞いてもらえないとか、ときおり耳に入ってきます。そのうちに、自分は表面では患者さんのためにといいながら、実際は患者さんの「病気」に向き合っているだけで、本当に患者さんという「人」に向き合っていなんじゃないだろうかというもやもやした気持ちがだんだん大きくなってきました。病気は確かに大変なことですが、それは実はその人の生活・人生のほんの一部でしかない。しかもそのなかで病気の急性期のみにしかかかわっていないのにそれに満足している自分がいる。はたして自分の理想としている医師像として今のままでいいのだろうか、急性期病院では限界があるのではないだろうかという疑問が湧いてきてました。患者さん一人一人の毎日の生活の一部、もっと大きく言えば、その人の人生の一部を医療面からサポートさせてもらえるようになることが自分の理想とする医師像であり、自分が医師としてできる最大の社会貢献だろうと考えるようになりました

 祖父の体調不良をきっかけに2009年より自分のルーツの一つである江田島で祖父より幸田医院を継承し、地域医療にかかわるようになり10年あまりたちましたわずかずつでも自分の理想の医師像に近づけるよう、医療面から皆様のお役に立てるようにこれからも努力していきたいと思います。このたび、より良い地域の診療所の形を求めて2022年1月に少しだけ名称変更を行い新しい診療所として再出発することになりました。地域の頼れる診療所としてまだまだ足りないこと、出来ていないことがたくさんありますが、地域の医療・介護専門職のみなさんの協力を得ながら、地域の医療ニーズにしっかり対応できるようにえたじま幸田医院スタッフ一同頑張ってまいりますのでよろしくお願いします

えたじま幸田医院 院長 安井大介

院長プロフィール


日本外科学会 外科専門医

日本乳癌学会 乳腺専門医

日本乳がん検診精度管理中央機構認定 乳腺超音波認定医

日本乳がん検診精度管理中央機構認定 検診マンモグラフィ読影認定医 / 撮影認定医

厚生労働省認定 緩和ケア研修終了医

広島県がんよろず相談医


所属学会

日本外科学会、日本乳癌学会、日本癌治療学会、日本乳がん検診学会、日本乳腺甲状腺超音波医学会、日本骨粗鬆症学会


趣味

ランニング(フルマラソン)、スノーボード